先日ある経営者の出版記念パーティーにお伺いした時のことだ。
会場で撮影をしておられたカメラマンに、お話を聴く機会を得た。
「プロカメラマンで一番大切なのは、どのようなことなのでしょう
か?」と私。
そのカメラマンは、間髪を入れずに、「(生意気言うようですが、)
人当たりじゃないですか!」と答えられたのだ。
私は、一瞬“ハッ”と思ったが次の言葉を聞いて“ナルホド”と
納得がいった。
「カメラの技術では、自分以上に優秀な方はこれまでも沢山
おられました。でも単に、小手先の技術や手法に溺れた人は
消えていきました。
私の場合は人物を撮る機会が多かったからかもしれませんが、
『人が気持ちよくカメラマンである自分に、こころを開いて
いただくには?』ということを常に考えてきました。
その結果、大切なことは、人に対するこころ配りだと気付いた
のです。」
このプロとしての取り組みへの投げ掛けとその回答――
ちょっとした言葉のキャッチボールだったかもしれないが、
そこには言葉以上にこころが通じ合った確かな手ごたえと
喜びを感じた瞬間であった。
このパーティーからの帰り道、プロについて様々な想いが
ふくらんできた。
その中でも「各界のプロとは、何を大切にしている人なの
だろうか?」
という問い掛けが、こころに大きく広がっていった。
まず、プロといわれる職業は何だろうか?
プロ野球、プロゴルフ、プロサッカー等プロスポーツ選手、
プロのアーティスト、プロの作家、プロ経営者等々。
そして、その世界にいる人は、どういった人だろうか?
出てきたものとしては、
1)結果へのこだわり・執念をもった人
2)周りや、見ている人全てを喜ばせ、感動の渦に巻き込む人
3)迫りくるプレッシャーやストレスを楽しみ、力に転換している人
4)自分がいま活躍できることに、常に感謝の念を忘れない人
等々。
ニート(NEET、Not in Employment,
Education or Training、
無業者)が85万人、フリーターが400万人という社会情勢の中、
こころを込めて働くことの意義を深く見つめる必要性を自分自身が
改めて感じたのは間違いないところである。
「何があるから働くのか?」――そこで、頭にすっと浮かんできたのは、
1)沢山の人の笑顔に出会うため
2)「生きているって素晴らしい」と、共に感動を共有するため
3)そして、豊かな生活をするため 等々であった。
もちろんこのテーマは何が正しく、何が間違いというものでもない。
ただ、今の私はそう感じているということを、改めて自己認識
できたことは非常に有意義だったように思う。
今回、プロカメラマンとの交流を通じて、プロとは何か?
働くとは何か?といった職業人にとっては永遠のテーマを改めて
見つめる機会を得た。
その中で、貴重な気付きがいくつもあった。まず、何が正しいか、
合っているかと答えを探すのではなく、「自分はこうだ!こういう
想いで自分は働く!」という一つの仮説や、決心をもって臨む事の
大切さである。
冒頭のプロカメラマンと触れ合う中(「プロカメラマンは人当たりだ」と
きっぱり言い切る姿勢)には、とりわけこのことを強く感じられたのである。
2つ目には、人はやはり、社会との関わりや、深い人間関係を
求めている動物であることを実感した。
人は所詮一人では生きられないし、生きていたとしても感動や感激を
味わうことはできないものだ。プロカメラマンの例で言えば、写真を
見てくれる人がいるから、写真を評価し、喜んでくれる人がいるから
プロとしての活動が成り立っている。自己満足では決して、プロとして
の道を永続させることはできないということだ。
プロとして活動し、志(仕)事を誇りに感じ、たぐいまれなる結果を
生み出す人は、人とのご縁を生かし深めることに誠心誠意努めて
おられることを今回は改めて感じたのである。
(ご縁をいただいたプロカメラマンから、こころ温まるご挨拶状を
早々に頂いたことを通じて、こころが通じ合うことの素晴らしさを
しみじみと感じたのはいうまでもない)
あなたご自身は何を感じ、何に取り組んでおられますか?
「言葉以上にこころが通じ合った瞬間の喜び」
「自分はこうだ!こういう想いで自分は働く!」
「人は、社会との関わりや、深い人間関係を求めている動物」
「自己満足では決して、プロとしての道を永続させることはできない」
「人とのご縁を生かし深めることに、誠心誠意努める」
1) あなたは、各界のプロは何を大切にしている人だと想われますか?
2) あなたは働くことは何があるから?と決めて取り組んでおられますか?
|