この4月に弊社のスタッフと共に取り組ませていただいた数多くの新人研修。
あるコース終了後の参加者の声が、特に興味深かった。
研修の印象としては、通常
「○○を学びました」
「○○が使えるようになりました」
――つまり、学習したこと、習得したことを表現するのが、
ほとんどなのかもしれない。
しかし、独自で進めるある手法(カウンセラーが活用する手法のひとつ)
を用いると、終了後の反応が大きく変わってくるのである。
「今まで常に頭の端にあった引っ掛かりが取れました」
「やると決心し取り組んでみると、意外にも早く片付きました」
「自分の取り越し苦労で、行動してみるとうまくいくものですね」
など――。
このように、自分が短い期間に手にした成果や行動の結果を口にする人が非常に多くなるのだ。
そして何より、行動の中でつかんだ自分の可能性や壁を打ち破り
実行したことを本人が実感し、感極まって涙する人が続出するのである。
人は、ただ学んだことの喜びより、自分自身の変化や成長を
実感できた時、こころ揺さぶられる瞬間が訪れる。
そこから真の元氣・勇氣・やる氣がこころの底から高まるものなのだと改めて感じた研修後のひとコマであった。
新人向けの研修では、よく学生と社会人の違いをグループ討議で進める場面がある。
お金(授業料)を払う側から、お金(給料)をもらう側へ。
世代を超えた人間関係の広がり。
時間に対する厳しさ
等が、意見として出てくる。
この様な中から、社会人としての大切なものの見方や考え方
――顧客意識やプロ意識・時間意識・コスト意識
が育まれていくのは間違いがない。
しかし、学生との違いを認識し、社会人としての基本姿勢を一般的な取り組みの中で学ぶだけで「果たして現場に配属された時、実践・徹底ができるだろうか?」という想いがいつもこみ上げてくる。
体質に深く染み込んでしまっている学生気分や依存体質。
さらにはこれまでの人生でこころの奥底に深く引きずってきた
こころの傷や劣等感。
従来の自分自身のとらわれに決着をつけることを、研修のカリキュラムに盛り込むことが、真の社会人への脱皮を図る上で効果的だと、研修を通じてつくづく想うのである。
(※従来の体質に決着をつけることの大切さは、言うなればコップに甘いジュース(学生体質)が入っているのに、上からいくらコーヒー(社会人体質)を注いでも、混ざりとても飲めないのと同じなのかもしれない。)
もちろん学生だけではなく、人は過去を引きずっている動物なのかもしれない。
「あの時、あれをすればよかった(後悔)」
「なぜ自分は、○○ができなかったのだ(自責)」
「自分は力がないから○○できない(決め付け)」。
これは過去に生き、今を生きていない証である。
また、
「うまくできるだろうか・・・(不安)」
「○○さんには、遠く及ばないだろう(劣等感)」
「○○をしなければ・・・(義務)」
「3年後には○○ができればいいなぁ・・・(単なる願望)」。
やる前からああでもないこうでもないと想いを巡らせ、行動しない。
これも未来に生き、今を生きていないという状態だ。
大事なのは、「過去」でも「未来」でもなく、あくまでも「今」である。
すなわち、グズグズと行動が遅れがちな時にこそ、
今を生きることがとても大切なことであると強く感じる。
サッサッと物事を進めるために、例えば、
(1)「自分探し(自分は何者だろうか、何が持ち味なのか等々を
突き詰めようとする)」に時間を掛けるより、
「自分を決める(自分はこうだという仮説を立て、
行動の中から検証をしていく)」ことや実行に時間を掛ける。
(2)結果を出している人の進め方をあれこれ評論するより、
まず仕事や生活の中で素直にまねをしてみる
(3)何がいいかと思い悩むより、まず実行してみる
(人と会ってみる・電話して聞いてみる・じっくり話してみる・つくってみる
が、大切なポイントになると想う。
要はそのことに実際に取り組むまでの時間を短く「即行着手」する――そこから晴ればれとした気持ちや思いもよらぬ大きな成果をすぐに手に入れること「即効決着・即効成果」につながるのである。
研修会後の新入社員の発表は、まさにこのことを立証したものといえるだろう。
あなたご自身は何を感じ、何に取り組んでおられますか?
「自分自身の変化や成長を実感できた時、元氣・勇氣・やる氣が高まる」
「従来の自分自身のとらわれに決着をつける」
「過去や未来に生き、今を生きていない」
「サッサッと物事を進める━自分を決め、素直にまね、まず実行」
「実際に取り組むまでの時間を短く━即行着手」
1) あなたは、グズグズになりがちな人? それともサッサッと進める人?
2)あなたは、実際取り組むまでの時間を短く(即行着手)するために、
何に取り組んでおられますか?
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