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第84回 (2007/12/25発行)

  『 人がかかりやすい3つのこころの病

           ―― つもり病・ぐらい病・ぱなし病!! 』 

  = あなたは“こころの生活習慣病”にかかっていませんか? =

 

 1 - こんな出来事が!

 

先日、あるメーカーのマネージャー研修を終え、

受講生と懇親会で話をしていた時のことである。

  「今日は、往復ビンタをくらったような感じでした」

と、ある方が話された。


  「リーダーとして、自らが取り組むセルフマネジメントの大切さが

   身に沁(し)みました。

  (相手を)『変える』のではなく、(自らが)『変わる』

   このことを一番学ばせてもらった感じがします。


   部下の管理の前に、自らの健康管理ひとつをとってみても、

   しみじみできていないと想いました。

   これまで何度となく禁煙を決意したのです。

   が、なかなかタバコをやめられませんでした。

   体型も『年のせいだから』と自分を甘やかし、

   肥満体型で完全なメタボリックシンドロームに陥っていました。


   今回の研修で、自分のどこがズレていたのか

   改めて実感できたのです。

   ――“身体のセルフマネジメント”という表側に

   (往復ビンタの往きで)単なる刺激をもらっただけではありません。

   “こころのセルフマネジメント”という裏側にこそ

   (往復ビンタの戻りで)、目が覚める様な一発をもらえました。


   知らず知らずのうちに、こころに変な寝癖がついていたのですね。

   そのことが原因で、自分の身体のことは元より

   業績や部下のマネジメントをはじめ全てが今一歩だったと

   今はっきりと感じることができます。

   ここに気付けた喜びは、大きいです」


と、感慨深げに話されたのである。

 

 2 - 私の想い


セルフマネジメントという話で考える機会を得た私は、

尊敬するある人物が脳裏に浮かんだ。


それは、マネジメントという概念を世界で始めて提唱し、

マネジメントの父と呼ばれるP.F.ドラッカーである。


今回のやりとりを想い出す中で、次のような一節が蘇ってきた。


  「他の人間をマネジメントできるなどということは、

   証明されていない。

   しかし自らをマネジメントすることは常に可能である。

   そもそも自分をマネジメントできない者が、

   部下や同僚をマネジメントできるはずがない。

   他の人間をマネジメントすることは

   自分が模範となることによって行うことができる。

   自分の仕事で業績をあげられない者は、

   悪しき手本となるだけである

   (著書:経営者の条件 前書きより抜粋)」

 

 3 - 日々への影響

 

このセルマネジメントというテーマを意識する場合、

いつも真っ先に浮かぶのは、次にあげる

“3つのこころの病”

のことだ。


これを意識することで、常に原点に戻ることができるので

私自身にも言い聞かす意味でご紹介したい。


それは、つもり病、ぐらい病、ぱなし病だ。


つもり病は、仕事に取り掛かる前段階で発症し、

「やっているつもり」「話したつもり」「健康なつもり」等々だ。


ぐらい病は、仕事に取り組む中で発症し、

「これぐらいいいだろう」「ちょっとぐらい許してもらえるにちがいない」

等がある。


ぱなし病は、仕事の終わりに近づいて発症し、

「やりっぱなし」「言いっぱなし」「散らかしっぱなし」等があげられる。

 

 4 - 生活・志事(仕事)の中での実践

 

身体の生活習慣病は表層のことであり、

病気や体重の増加、体型の変化、運動能力の低下等、

目に見えてわかる。


しかし、別次元で存在する“こころの生活習慣病”というものは

潜伏していて、根源的なものに関わらず

意外と見落としがちなのかもしれない。


自分のこころに知らず知らずのうちに巣くっている、

このこころの病に自らが気付き、

  “ものの見方・考え方・捉え方”

に違いを生み出すことの大切さを実感させていただく

素晴らしい出来事であった。


あなたご自身は何を感じ、何に取り組んでおられますか?

 

 5 - 毎日の言葉

 

「(相手を)『変える』のではなく、(自らが)『変わる』」


「こころのセルフマネジメント」


「他の人間をマネジメントすることは
              自分が模範となることによって行う」


「3つのこころの病:つもり病、ぐらい病、ぱなし病」


「深層にある“こころの生活習慣病”」


「“ものの見方・考え方・捉え方”に違いを生み出す」

 

 6 - 自分を見つめる問い掛け

     

    1) あなたは“こころの生活習慣病”にかかっておられませんか?


    2) あなたにとって、“こころの寝癖”とは、
       どのようなものが浮かんでこられますか?

     

 

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