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第87回 (2008/3/25発行)

  『 人間関係の基本は、相手視点! 』 

  = あなたの言動・行動は、相手からみてお役に立っているでしょうか? =

 

 1 - こんな出来事が!

 

サービス業と一言で言っても、実に多種多様である。

生活者(消費者)向けのサービスを展開する企業もあれば、

法人企業向けに利便性や専門性を提供する企業もある。


つい先日、後者のサービス業

―― 企業に対し専門サービスを提供する経営者

と企業内研修の打ち合わせを通じて、

じっくりとお話する機会を得た。


 「わが社ではお客様に専門的な知識や判断を提供しています。

  法律や時代環境は大きく変わり、

  そのスピードも上がっています。

  お客様は専門家としての我々に、

  法への対応はもとより色々な解決策を求めて来られます。

  この様な中で、メンバーは専門性を磨くことには

  余念がありません。

  知的好奇心や自分を高めようとする意識は、

  むしろあり余るくらい旺盛です。


  しかし一方では、サービス業であるにも関わらず

  意外とお客様視点が不足しているのが

  課題だと認識しています。

  そこで、対策として次の様なことを打ち出しています。

  それは、『お役に立てる$齧蜷ォの追求』というものです。

  今回の研修では、この“お役に立てる”というテーマの意義や

  現場での具体的な取り組みについて定着・浸透を図りたいのです。

  ぜひ得意とする双方向対話・実践型研修で、力を貸してください」


打ち合わせを通じて、経営者の熱い想いに

こころが揺さぶられると共に、

お客様視点やお役に立てる専門性というキーワードが

明確になり深まっていった。

 

 2 - 私の想い


経営者との打ち合わせを終え振り返る中で、

真っ先に浮かんだ想いは次の様なことであった。

「セールスポイントとバイイングポイント」

というものだ。


セールスポイントは、売り込むために強調する点。

バイイングポイントは(あまり聞き慣れない言葉かもしれないが)

買うと決める決定的な点ということだ。


営業成績のよいセールスパーソンは、

単に商品や会社の良さを売り手視点でとうとうと語るのではない。

お客様との人間関係・信頼関係づくりを何より大切にしている。

お客様がこの商品を購入すれば、これまでとは違い生活や

仕事がどのように豊かになるかを買い手視点で会話をする。

しかも、セールスポイントの説得に掛かるのではない。

お客様の「なぜこれを購入するのか」という気持ちに寄り添い、

一緒になってバイイングポイントを明らかにしていく。

言うなれば、お客様がバイイングポイントを納得し

得心するためのお手伝いをする。


セールスポイントは、売り手視点であり自分視点。

バイイングポイントは、買い手視点であり相手視点。

立ち位置(スタンス)が決定的に違うのである。

 

 3 - 日々への影響

 

日々の業務を自分視点・相手視点で見つめる中で、

「ピンボケ仕事は無価値」という言葉が蘇ってきた。

加えて、このピンボケ仕事を防ぐために、

  「ダ・ラ・リのチェック」

が効果的であることも脳裏に広がった。


ダラリとは、次にあげる3つの言葉の語尾である。

1.ムダ 自分が打っている手は多いが、
     真に相手が欲しているものを
     満たしていない状態 要望(目的)<行動(手段)

2.ムラ ムダとムリが交互にやってきている
     状態

3.ムリ 自分が打てる手が状況や能力の面で
     限られる中、相手の想いに応え切れて
     いない状態  要望(目的)>行動(手段)

 

 4 - 生活・志事(仕事)の中での実践

 

日々の人間関係や仕事の取り組みの中で、

相手にもの足りなさを感じたり、

逆に、お節介し過ぎでは?と感じたりする場面が

少なくないのかもしれない。


相手が何を求めているのか、

どうして欲しいと願っているのか、

相手に確認したり問い掛けることが大切だ。

また、相手から教えてもらう前に、

 1.相手を感じ

 2.空気を読み

 3.気付く感性を研ぎ澄ます

ことはさらに大切なこととしみじみ想う。


「相手視点なくして、人生と仕事の充実なし」

と感ずる素晴らしい経営者との対話であった。

人は一人では生きていけず、支えあって生きていくものだから。


あなたご自身は何を感じ、何に取り組んでおられますか?

 

 5 - 毎日の言葉

 

 「“お役に立てる”専門性の追求」

 「セールスポイントとバイイングポイント」

 「立ち位置(スタンス)が決定的に違う」

 「ピンボケ仕事は無価値」

 「ダ・ラ・リのチェック」

 「相手を感じ・空気を読み・気付く、といった 感性」

 「相手視点なくして、人生と仕事の充実なし」

 

 6 - 自分を見つめる問い掛け

     

    1) あなたの言動・行動は、相手からみて
      お役に立っているでしょうか?


    2) あなたはピンボケを防ぐために、
      どのような取り組みをされておられますか?

     

 

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