実録、経営者・リーダーが最も影響を受けた言葉
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 第3回 (2006/5/25発行)

 「絶対、逃げない!」

株式会社ミユキ印刷 代表取締役社長 鈴木富久氏(48歳)

 1 <人生と事業が大きく動く前の状況>

 20代から30代へと年を重ねるにつれ、避けては通れない本質的な課題が自分に迫っていました。事業では営業から経営全般への完全な転換、人生では創業者でもある父との確執の決着等々。

 ですが、当時は、「これは嫌だから・・・」とあえて問題を見ないようにしたり、「自分がなぜこれを・・・」と納得していないことをいいことに無関心を決め付け、得意な分野に集中していた感じがします。

 問題に真っ向から立ち向かうことを嫌い、ごまかしたり、その場をつくろっていた面が相当あったのだと思います。

 2 <経営者・リーダーとして、こころにしみたあの言葉>

 そのような時、感性論哲学を提唱される芳村思風先生から、白血病になったある少女のことをお聞きました。闘病むなしく最後に息を引きとる時、彼女がとった行動は何であったのでしょうか。小さなその手を合わせ、「ありがとう!」という感謝の想いを伝えたというのです。

 人より短い生命を呪うどころか、与えられた宿命を真正面から受け入れた人生。誰に教わることもなく、幼くして自分の生に感謝するというその生き様。

 そして、この話の直後、先生の「問題、悩み、苦しみから逃げない!」という言葉に大きな衝撃を受けたのです。

 3 <人生・事業で何がシフト(転換)したか>

 その後、事業では人事・組織体制上での大きな課題、人生では娘に骨肉腫が突如発病する等々、自分にとっての大きな壁が立ちはだかってきました。が、いずれも真正面からそれらにぶつかっていったのです。

 「なぜわが社は・・・」「なぜうちの子が・・・」というのではなく、事実をしっかりと受け止め逃げることなくそれに立ち向かいました。

 逃げないことを決めた時、人は桁違いにどこまでも強くなれることを、その時以降様々な場面で数多く実感しているのです。(もちろん冒頭の課題は、気付いた時には思ったより簡単に決着が付いていました。)

 4 <水野が直接お聴きして感じたこと>

「挑む」─人の潜在的な力を呼び覚ますもの。そのために、

1)逃げや他責を排除(立ち向かう)

2)環境や状況をそのまま受け止める(許容)

3)こころを決める(覚悟)することが大切である

ことを実感する素晴らしいご体験談でありました。

 

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