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経営のバトンタッチを受ける前、先代を見ていて強く感じていたことがあります。
それは、創業者だけがもつ重みです。
「特有のオーラーをかもし出し、その場の雰囲気を一瞬で変える。この原点には何があるのだろうか」と。
先代をよく観察する中から、私なりに当時いくつか見えてきました。
それは、
1)一人ひとりの人間を実に大切にしている
2)事業に取り組む覚悟(苦労や失敗をくぐり抜けた上で、この事業を推進するのだという凄み)
でした。

この様な時、先代から言われたのが、「社員が見ていない様で一番見ているのは、トップの背中だ」という言葉です。
それまで自分は「創業者と同じような重みや凄みを出せないまでも、知らず知らずの内にどうしたら近づけるのか」と考えていたのは事実でした。
しかし、「年齢や経験、深みも違う後継者でも、己の背中をさらに意識し、自分の行動をまず正すことで道が開ける」と、 私が取り組む日々の具体策について、一つの光明を見い出したのは、この先代の重みのある一言だったのです。
この時から、自分視点だけでなく相手視点(部下視点やお客様視点)で見る意識が、深まっていったのは間違いありません。

常に見られている自分を意識する中で、大きく転換したのは「わが社には優秀な社員がいる」「一人ひとりの社員に、自分は成長させてもらっているのだ」という強く湧き上がる実感でした。
そこから、謙虚に「お陰で助かったよ」という様に社員一人ひとりに対する声掛けが自然と増えてきました。当時を振り返るとそれが結果的に、社員との納得形成や信頼関係構築につながった様に感じています。
この時から、自分視点だけでなく相手視点(部下視点やお客様視点)で見る意識が、深まり、人生観・事業観に大きな転機となったのは間違いないところです。

「社員の納得感や信頼感」を得るために、
1)耐えざる率先垂範
2)一人ひとりへの気配り・心配り・声配り(声掛け)
であることを実感する素晴らしいご体験談であった。
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